INTERVIEW
先輩インタビュー
海外で、本物の和食の味を提供。
さらに現地の望む味を追求
味堪(広州)餐飲管理 副総経理
三浦 健雄(2009年入社)
私の仕事
本物の厚焼玉子を中国の人々に伝える
就活時代は、食品業界に絞り、海外、特に中国に行かせてもらえる可能性の高い会社を探していました。大手の会社も受けましたが、若いうちにチャンスがもらえる感じではありません。そんな中、あじかんは中国販売を本格化させようとしていた時期で、早い段階で中国に行ける可能性があるのではないかと考えて応募。「中国勤務を約束できるわけではない」と面接時に念を押されたものの、2009年に入社し、2011年には駐在員として中国に派遣してくれました。私の思いを尊重してくれたんだな…とありがたく思います。
私が営業担当として業務を開始したのは、現在の広州に移った2018年からです。あじかんが中国に進出した頃、当社が製造するような厚焼玉子は中国でほとんど作られておらず、玉子の少ないパンケーキのようなものばかり。私は「本物の厚焼玉子を中国の人に味わってほしい」という思いで、提案をしてきました。本物でなければ、私たちがここで営業する意味はないですから。中国で日本料理店を経営するオーナーは、和食に対する造詣が深い人がほとんどです。そうした方々にあじかんの味を認めてもらったことが、中国事業の推進力になっていると感じます。「いろんな人間が営業に来たけれど、一生懸命さではあなたが一番だ。今後もよろしく」と言われた時は、嬉しかったですね。
14億人の舌を満足させたい
厚焼玉子を一般の消費者の方々に知ってもらおうと、あるラーメン店さんに新メニューを提案しました。厚焼玉子を天ぷらにして、ケチャップをつけて食べるのです。日本でこういう食べ方をすることはないし、そもそもラーメン屋に単品で厚焼玉子を置いていないでしょう。最初は自信があったわけではありませんが、フタを開けてみると、特に若い世代の人に大人気。お昼時の混雑した店内で、次々に厚焼玉子のオーダーが入る光景を見た時は、感慨無量でした。食文化の違いは確かにあるけれど、本物はどこに行っても受け入れられると自信につながりました。
より多くの人にあじかんの製品を知っていただくには、いろんな工夫が欠かせないと思います。中国だけで14億人がいるのですから、食のあり方は想像以上に多彩です。これまでは「和食の中の厚焼玉子」と位置づけた提案が多かったけれど、中華や洋食で使われることを前提としたメニュー提案や、新製品の開発も必要です。臨機応変に、スピード感を持ってチャレンジしなければなりません。
そのためにも、早くから海外に出してくれる環境というのは大事だと実感します。失うものの少ない若いうちは大胆に行動できますから。14億人の舌を満足させる…という意義の大きさを感じながら、中国事業に取り組んでいます。
私の思い入れ製品
巻芯
2011年に中国の工場に駐在した当時、メインで作っていたのが巻寿司用の巻芯。
かんぴょうやしいたけ、ごぼう、にんじんなどお客様のニーズに合わせて具材を組み合わせて鉛筆の芯のような形したものです。
組み合わせを変えればバリエーションは無限大。今も日本での販売分も含めて70種類くらいの製品を販売しています。