成長事業/海外事業
おいしさ、海を渡る
あじかんの「おいしさ」を海外へ展開しています。
文化・慣習・宗教の異なる人々との出会いにより、あじかんの可能性は拡大します。
海外企画推進部/マーケティング課 課長
髙松 範子
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本格化する海外開拓
日本で培ったあじかんのおいしさを、世界の多くの人々にも味わってほしい。そう考え、私たちは海外での販売体制を充実させ、販売エリアを拡大させてきました。そうした海外展開に、これまで以上に注力していきます。主な市場はアメリカと中国。さらには東南アジア、オーストラリアなども視野に入れており、いずれはEU圏にまで進出したいと考えています。本格的な海外展開を進めるための準備は、すでに整っています。
製販の現地化
あじかんは、国内工場で作った製品を海外へと販売しています。圧倒的な人口パワーを持ち、経済成長も期待できる海外エリアでは、食文化のさらなる充実も予測されます。質にこだわるあじかんの「おいしさ」は、海外の人々にも必ず受け入れてもらえると考えています。
現在は国内製造の製品を輸出する方式が主流ですが、今後は製造・販売の両面で現地化が必要とも考えています。それにより、現地のニーズにタイムリーに応えられるとともに、現地の求める新たな「おいしさ」を素早く形にできるようになります。
ヴィーガン、ハラール、
プラントベースミート
海外展開を行う上で、無視できないのが宗教や文化の違いです。例えばヴィーガンと呼ばれる完全菜食主義の人々がいます。また、世界人口の3分の1を占めるムスリムの人々は、戒律が許す食品で作られたハラールフードしか食べません。ヴィーガンとハラールに対応しなければ、世界では戦えません。
プラントベースフード(大豆代替肉)はこうした課題の解決策になるかもしれません。食肉生産は、飼料・水資源・エネルギーなどの点で環境に多大な負荷をかけますが、プラントベースフードは通常の食肉生産と比べて環境負荷も抑えられるため、SDGsにも貢献します。市場規模のさらなる拡大が期待されるプラントベースフードにも、あじかんも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
「和食」は世界の文化遺産
2013年、「和食」は「ユネスコ無形文化遺産」に登録されました。これが後押しとなり、和食レストランの数が世界各地域で増えています。玉子焼という主力製品があり、寿司具材やカニカマ、野菜加工品など製品ラインナップにも厚みがあるあじかんにとって、和食が世界から評価されている現状は強い追い風になっています。この追い風を受けながら着実に世界で実績を作り、同時に製販の現地化を進め、宗教・文化の違いを超えた新たな食を創造して提供する。そうやって、海外事業を大きな柱に育てていきます。