基盤事業
おいしさに、ゴールはない
市場が成熟しようとも、「おいしい」を求める人がなくなることはありません。
人々の一歩、二歩先を行く発想が、新たな「おいしい」の創造につながります。
関東東北支店/仙台営業所 所長
西崎 貴之
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消費者の志向が不透明
国内市場は少子化で、縮小傾向にあります。普段から消費者と接するスーパー・コンビニ・外食といった、あじかんにとってのお客様自身が「一般消費者が何を求めているのか不透明な時代。メニュー提案が難しくなった」と、知恵を絞っています。「これをやれば売れるだろう」というマニュアルは、もはや存在しません。価格を落とせば売れるのは確かですが、価格競争は企業の体力を削るだけです。市場が見えなくなっている、お客様が困っている。そんな中、あじかんは自ら市場を切り拓くことのできる企業でありたいと思っています。
一歩半先の、
まだ見ぬニーズを形に
私たちがなすべきは、需要の創造です。お客様が「こうして欲しい」と言ったからその製品を用意した、というだけでは足りません。お客様や消費者ですらまだ気がついていない、潜在ニーズを捉え、形にする。これまでなかった新たな価値をマーケットに提示する。そういったクリエイティブな活動が求められます。従来の情報収集の延長線上にあるのではない、新たな需要をつかむのです。一歩先でもまだ足りない、一歩半くらい先を行く発想が必要になります。
売場のボーダーレス化
あじかんは今まで、お寿司・お弁当の分野で強みを発揮してきました。しかし、お客様の店舗の売場はこれだけではなく、それぞれの売場の垣根がだんだんなくなってきています。主戦場が変化しているということは、それだけ新たな提案のチャンスが増えたわけです。さらにごぼう茶という、消費者と直結する製品も登場しました。「健康」をキーワードとする製品が加わり、提案が広がっていく可能性もあります。海外を見渡すと、あじかんと親和性の高い「巻食」文化があらゆる地域に存在します。巻寿司食材を製造販売しているあじかんは、これらを日本に取り入れ、海外の「巻食」文化を国内展開できると考えることも可能です。市場を、より幅広く捉える。それが新たな需要の創造につながっていくと考えています。
技術とマーケティングの融合
時代とともに、組織のあり方も変えていく必要があります。例えば、製品の研究・開発を行う部門と、営業・マーケティングを行う部門がこれまで以上に連携を深めるべきではないかと考えています。研究・開発部門は、お客様や消費者にもっと近づく。逆に営業・マーケティングは、お客様との適正な距離を保ち、お客様の売場やメニュー構成を客観的・科学的に分析する。研究・開発と営業・マーケティングはそれぞれ独立して存在しているのではなく、おいしさを追求するために歩調を合わせ、協力し合う存在です。研究・開発と営業・マーケティングの融合が、新たな需要の創造につながる製品を誕生させる原動力となると考えます。