未来の形

おいしさの“見える化”
エビデンスの重視やDX推進により、「おいしい」を「見える化」する。
そして「選ばれる企業」になる。
あじかんはそんな未来を描いています。

研究部 主任研究員
村上 崇幸

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【未来の形】おいしさの“見える化”

DX推進

あじかんの未来を創造する上で欠かせないのがデジタル化、すなわちDXの推進です。DXは事業・部門のあらゆる領域で活用する必要があります。例えば営業・マーケティング部門と研究・開発部門の連携・融合を進めるための、情報共有・発信の土台として。製造部門を始めとする各部門の生産性・業務効率をいっそう向上させ、属人的な技術を会社で共有できる資産とするために。DXは、あじかんの今後の発展を支えるインフラになっていくと考えます。

おいしさの数値化

中でも活用したいと考えているのが「おいしさの数値化」です。「おいしい」の基準は人によって異なり、これまでは官能評価のみに頼らざるを得ませんでした。なぜおいしいのか、どういう根拠でおいしさが生まれているのか、より科学的な根拠をもって説明できれば、お客様や一般消費者の方々のあじかん製品に対する理解は深まるはずです。有望な新規製品を生み出す上で、おいしさの数値化が重要になると考えています。

AI導入・省人化

少子化の進む日本では、労働人口も減っていきます。少ない人員でも製造に支障が出ることのないよう、生産体制を整えていかなければなりません。そこで、機械・設備の高度化・スマート化による省人化を進めていくことを考えています。今後は生産工程にAIを活用し、生産性の向上を図ることも検討しています。機械化の難しかった製造工程においても、AI活用の可能性を感じています。

健康にエビデンスを

ごぼう茶は「おいしく、健康にいい食品」として、あじかんの新たなブランドになっています。「健康」に関わる素材を扱う上で、大事なのがエビデンスです。ごぼうのどういう成分が腸内環境にどう作用するのか、それ以外にどんな効果があるのか。ごぼう以外の食材を加えることで、健康への効果はどう変わるか。子どもの頃から取り続けることで、どんな好影響があるか。様々な角度から健康についてのエビデンスを揃え、ヘルスフード全般に対する信頼を高めます。

「おいしさの見える化」に注力してきた基盤はある

手作り風きんぴらごぼうを開発した際、一流料亭の料理人を招き、きんぴらについていろんな知見を提供していただきました。外部の目を導入することで「おいしさ」をより客観的・具体的にしたかったからです。

またごぼう茶に関しては、開発担当者はコーヒー教室に通って「焙煎とは何か」という基礎から習得。それが独自の焙煎技術につながり、おいしいごぼう茶を生み出す原動力となったのです。この製法で特許も取得しました。またあじかんのごぼう茶は、「ごぼう茶」という商品ジャンルにおいて日本初の「機能性表示食品」も取得しています。イヌリンとクロロゲン酸を安定的に含んでいることと、それを毎日飲み続けることで、具体的にどのような健康効果があるのか、臨床データを用意しなければ、機能性表示食品と言うことはできません。一般消費者の方々に、エビデンスをもっておいしさを提案できるようになった代表例です。

あじかんは従来も客観性、具体性、科学的根拠を重視した製品開発を行ってきました。DX推進はこれからですが、そうした動きに対応できる基盤はあります。「おいしさの追求」で、あじかんはさらに進化します。

研究部 主任研究員
村上 崇幸(2012年入社)